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Roundtrip プラグイン API

roundtrip プラグインはページの読み込み時間を測定したりページにタイマーを連動させたりします。この API は BOOMR.plugins.RT に内包されます。

Configuration

roundtrip プラグインの全ての設定は RT の名前空間の下に入ります。設定オブジェクトについては 使用方法 #6 — boomerang の設定 に記載しています。

cookie
[オプション] ページの読み込み時間を測定するための開始時間を格納する Cookie の名前。初期値は RT になります。
cookie_exp
[オプション] 秒で表した Cookie の有効期間。これは1つのページの読み込みに負荷がかかるためできるだけ長くする必要があります。10秒以上にすればほとんどの場合は問題ありませんが、念のため遅いコネクションのユーザーをカバーするためや、地理的に遠いユーザーのために、数分は維持します。初期値は10分です。
strict_referrer
[オプション] 初期値では boomerang は現在のページの document.referrerRT Cookie が一致しなければページの往復時間は測定しません。これは RT Cookie がまだ有効な状態で3番目のページを訪れたからということを意味し、ページの読み込み時間は無効となる可能性があります。
このようなこともあるかもしれませんが、こういった場合は有効です — 例えば、SSL のページ間でリファラーが渡されません。この場合は、strict_referrerfalse にすればいいでしょう。

メソッド

init(oConfig)

roundtrip プラグインを設定するために呼び出される BOOMR.init() メソッドです。

パラメーター

oConfig
BOOMR.init() を通して渡された設定オブジェクト。詳しくは 設定項目の説明 をご覧ください。

返り値

BOOMR.plugins.RT オブジェクトへの参照。メソッドチェーンをサポートします。

startTimer(sName, [nValue])

sName に指定された名前のタイマーを開始します。タイマーはミリ秒でカウントされます。boomerang のビーコンの測定結果を記録を終えるには endTimer() を呼び出す必要があります。

オプションとなる2番目のパラメーターである nValue はタイマーの開始時間とするタイムスタンプをミリ秒で指定します。これは boomerang が読み込まれる前にタイマーを開始する必要がある場合に便利です。

パラメーター:

sName
開始するタイマーの名前
nValue
[オプション] JavaScript のタイムスタンプ値(特定のミリ秒)。指定されている場合、タイマーの開始時間が明示的に設定されます。指定されていない場合は現在のタイムスタンプ値が使用されます。boomerang が読み込まれる前のタイムスタンプ値を測定する場合はこのパラメーターを Roundtrip プラグインに渡す必要があります。

例:

startTimeer と endTimer の使用例は 使用方法 #4 をご覧くさい。

返り値

BOOMR.plugins.RT オブジェクトへの参照。メソッドチェーンをサポートします。

注意

startTimer("t_page") を呼び出すと endTimer("t_resp") を呼び出す副作用があります。これらのタイマーは通常(できるだけ近い)読み込んだ最初の byte から onloadt_page)までと onbeforeunload から最初の byte の時間(t_resp)を使います。明示的に startTimer("t_resp") を呼び出す必要はありません。

endTimer(sName, nValue)

sName に指定された名前のタイマーを停止します。endTimer() が呼び出される前にタイマーが開始している必要はありません。この名前のタイマーが開始していない場合、前のページの unload 時間を代わりに使用します。これはページ間の時間の測定を可能にします。

パラメーター:

sName
停止するタイマーの名前
nValue
[オプション] JavaScript のタイムスタンプ値(特定のミリ秒)。セットされていればこの値の時間にタイマーが停止します。セットされていなければ現在の時間のタイムスタンプが使用されます。boomerang が読み込まれる前のタイムスタンプを測定し、roundtrip プラグインにその値を今すぐ渡す必要がある場合はこのパラメーターを使用します。

例:

startTimeer と endTimer の使用例は 使用方法 #4 をご覧くさい。

返り値

BOOMR.plugins.RT オブジェクトへの参照。メソッドチェーンをサポートします。

setTimer(sName, nValue)

明示的な時間を測定するために sName に指定された名前のタイマーをセットします。 boomerang が読み込まれる前にページ内の時間を計測していて、それらの値をビーコンに含めるために roundtrip プラグインへ渡す必要がある場合はこのメソッドを使う必要があります。setTimer() を呼び出す前に startTimer()endTimer() を呼び出す必要はありません。もしそうした場合、古い値は無視され関数に渡された値が使用されます。

パラメーター:

sName
セットするタイマーの名前
nValue
このタイマーをセットする時間(ミリ秒)

返り値

BOOMR.plugins.RT オブジェクトへの参照。メソッドチェーンをサポートします。

done()

通常は boomerang の page_ready イベントが発生した時に自動的に呼び出されますが、onload イベントとは関係ない状態の読み込み時間を測定するために明示的に呼び出すこともできます。

このメソッドはページの読み込み時間を計算し、ビーコンを送信する十分な値かどうかを判断します。その時に sendBeacon メソッドを通してBOOMR オブジェクトに知らせます。

例:

done() メソッドの明示的な呼び出し方の例は 使用方法 #2 をご覧ください。

返り値

BOOMR.plugins.RT オブジェクトへの参照。メソッドチェーンをサポートします。

参考

is_complete()

roundtrip プラグインが終了したのかどうかを確認するために BOOMR.sendBeacon() によって呼び出されます。

Returns

ビーコンパラメーター

このプラグインはビーコンに次のパラメーターを追加します:

t_done
[オプション]ページの往復時間。
t_page
[オプション]ページの先頭から page_ready までにかかった時間。開発を加える必要があります。
t_other
[オプション]ページの開発者によって設定されたコンマ区切りのタイマーのリスト。それぞれのタイマーのフォーマットは name|value になります。
r
ビーコンの開始時間を設定したページの URL 。
r2
[オプション]現在のページのリファラーの URL 。r と異なり、strict_referrer が明示的にオフになっている場合のみ設定されます。